クナッパーツブッシュ 1929年 ベートーヴェンとモーツァルト

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こんにちは、
ともやんです。

1929年の10月と11月のベートーヴェンとモーツァルトのセッション録音です。
クナッパーツブッシュ(以後クナ)が40歳頃の演奏です。後年のクナとは違い、躍動感が溢れ、活きのいい演奏を展開しています。

共に早めのテンポで、演奏者を伏せて聴いたとしたクナとはわからないでしょう。

しかし、ベートーヴェンに第一楽章の金管のクレッシェンドなどのデフォルメは、またはテンポの切り替えなど、やはりクナならではと感じます。

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クナッパーツブッシュとベルリン国立歌劇場管弦楽団

クナとベルリン国立歌劇場管との付き合いは、バイエルン国立歌劇場音楽総監督時代に行ってSP盤の録音が中心です。SPの録音は、4分前後という短時間のダイレクト・カッティング・セッションを繰り返す手間のかかる作業でしたが、録音された1920年代から30年初頭は、ワイマール共和政下の好景気で高価なSP盤もよく売れたためクナもかなりの数の録音を行っています。

このボックスでも20曲が収録されています。

また、ベルリン国立歌劇場管は、複数のレーベルのために録音するため、変名を使って録音していたそうで、クナもそんなライヴァルと競うように力を入れていたのかもしれません。

モーツァルトの第39番は、まさに疾風のように駆け抜けていき、ベートーヴェンの第7番の終楽章も圧巻のスピード感です。

僕がもっとも感じたのは、曲との距離感です。
この29年の録音では、ストレートに曲と向かい合いがっぷりと組んだ感がありますが、戦後の50年代以降は、曲と距離を置いた感じで、客観性が増し、正面切ってよりも様々な角度から曲と対しているように感じるのです。

そんなクナの演奏スタイルの変遷を知る上でもこの1929年のモーツァルトとベートーヴェンは貴重な録音だと思います。

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クナッパーツブッシュ モーツァルト第39番 ベートーヴェン第7番

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543

1.(07:02) I. Adagio – Allegro
2.(06:55) II. Andante
3.(03:22) III. Menuetto – Trio: Allegretto
4.(03:46) IV. Finale: Allegro
total(21:05)

ベルリン国立歌劇場管弦楽団 – Berlin State Opera Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音: October 1929, Berlin, Germany

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第7番 イ長調 Op. 92
Symphony No. 7 in A Major, Op. 92

1.(11:42) I. Poco sostenuto – Vivace
2.(09:46) II. Allegretto
3.(08:18) III. Presto, assai meno presto
4.(06:33) IV. Allegro con brio
total(36:19)

ベルリン国立歌劇場管弦楽団 – Berlin State Opera Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音: 19 November 1929

ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with 国立歌劇場管弦楽団

 

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