こんにちは、
ともやんです。
制作者に記しているようにミュンヘンフィルとのベートーヴェンの英雄は、当初バイエルン放送響との録音ということで僕もそのLPを持っています。
悠然たる歩みがまさにクナッパーツブッシュという感じですね。
しかも今回の復刻では、終わった後の拍手も入っているということで臨場感がずしっと感じられるということで素晴らしいと思います。
クナッパーツブッシュになぜ魅かれる?
不思議ですが、なぜクナッパーツブッシュの演奏に魅かれるのでしょうか?
この人あまりも好き放題やっているように見えるので、楽譜読めないんじゃないか?なんてことを言い出す人もいるそうですが、さすがにそんなことはないし、ボン大学とミュンヘン大学で哲学を学び、ケルン音楽大学で、ブラームスの権威から指揮法を学んだと資料にあるのでなかなかのインテリだと思います。
むしろこの人の魅力は、ものを正面からだけではなく、斜めや後ろから見ることで見えてくる意外性を演奏に反映させているのかなって勝手に思っています。
フルトヴェングラーが、視野が狭くなり興奮状態陥っているかのようになるのに比べ、クナッパーツブッシュは常に冷静で泰然としているのがカッコいいです。
こういう人の存在は大切ですよね。
ベートーヴェンの英雄ももっと広い心で奏でてみようよという雰囲気があり、なにか清々しい気持ちにさせてくれます。
クナッパーツブッシュ 名盤 ベートーヴェン 英雄
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”
1.(16:10) I. Allegro con brio
2.(15:43) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(06:26) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:33) IV. Finale: Allegro molto
total(50:52)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 – Munich Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 ハンス・クナッパーツブッシュ ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
制作者より
クナッパーツブッシュが1953年にミュンヘン・フィルを指揮したベートーヴェンの「英雄」は、クナらしさが発揮された最初の「英雄」(LP初出の頃は1950年、バイエルン放送響と誤記されていました)として知られています。近年ではさまざまなレーベルからCD化されていますが、今回入手した2トラック、38センチのオープンリール・テープは恐らくこれまででは最も鮮明な音質で、感動もひとしおです。
また、インターバルも終演後の拍手も収められていますが、過去に拍手入りで発売されたものは珍しいと思います(ミュンヘン・フィルのボックス・セットは未確認)。(平林 直哉)
キングインターナショナル
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