クナッパーツブッシュ ブルックナー交響曲第3番 1954年

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こんにちは、
ともやんです。

1954年というとクラシック音楽のマニアで特にフルトヴェングラーに心酔する人ならハッとする年です。

そう、フルトヴェングラーがこの年11月30日に帰らぬ人となったのです。
指揮者としてはまだ若いと思われる68歳でした。翌年にはベルリンフィルとのアメリカ公演も控えていたのです。

この年クナッパーツブッシュのブルックナー交響曲第3番の録音が2種類残されています。
一つは、ウィーンフィルとのデッカでの録音のもの。もう一つは、10月11日のバイエルン国立菅とのライブ録音。

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クナッパーツブッシュ&ウィーンフィル ブルックナー第3番

この演奏と録音は、LP、CDで多く出ていますが、福島章恭氏は、その著書『交響曲CD 絶対の名盤』の中で、当時の英デッカのモノーラル録音技術の完成度は、現在のデジタル技術も及びつかないものだ、としながらも、かつての国内廉価盤LPや国内CDからは、この演奏と録音の真価を知ることはできない、と厳しく指摘しています。

それに対して英デッカのオリジナルLPは、希少にして高価なため入手困難で、そんなとき英テスタメントからのCDがなかなかいいとコメントしています。

僕が聴いているのは、VENIASから出ている「ハンス・クナッパーツブッシュ コレクション3」に収録されているもので、特に不満なく聴いています。

英テスタメント盤は未聴なのでなんともいえませんが、多分聴き比べると違いが分かるでしょう。

そんな中、盤鬼こと平林直哉氏のオープンリールからの復刻盤が昨年暮れにリリースされました。

この盤は未聴ですが、平林氏の復刻は定評あるところなので期待できます。

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第3番 ニ短調 WAB 103 (1890年レティッヒ出版譜)
Symphony No. 3 in D Minor, WAB 103 (1890 version, ed. T. Raettig)

1.(19:06) I. Massig bewegt
2.(14:02) II. Adagio, (etwas bewegt) quasi andante
3.(07:17) III. Scherzo: Ziemlich schnell
4.(13:16) IV. Finale: Allegro
total(53:41)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音: 1-3 April 1954, Grosser Saal, Musikverein, Vienna, Austria

ブルックナー: 交響曲第3番(改訂版) ハンス・クナッパーツブッシュ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

※制作者より
モノラル時代に収録されたクナッパーツブッシュとウィーン・フィルによるブルックナーの交響曲第3番は、メジャーレーベル(デッカ)と一流の団体(ウィーン・フィル)が顔を揃えた最初のLPでした。

1950年代、ブルックナーは未知、不人気の作曲家でしたが、デッカの先見の明のおかげで、この第3番は今や”不滅の名盤”として定着しています。復刻に使用したのは2トラック、38センチのオープンリール・テープで、〈何も足さない、何も引かない〉的にマスタリングを施し、瑞々しく艶やかで、響きの豊かな音質を得ることが出来ました。

また、言うまでもありませんが、この第3番で使用されている「改訂版」は「原典版」(ノヴァーク第3版)とほとんど変わりがなく、改訂版使用による違和感はほとんどありません。(平林直哉)
キングインターナショナル

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クナッパーツブッシュ&バイエルン国立歌劇場管 ブルックナー第3番

1954年に録音されたもう一つのブルックナー交響曲第3番は、上記デッカ盤の約半年後のライブ録音です。

演奏は、共に素晴らしいですが、バイエルン国立歌劇場管の方が、ライブということで気持ちテンポが速めで、ピーンと張った緊張感が凄いです。
ただ、オケの力量というか録音の関係でしょうか、ウィーンフィル盤の匂い立つような艶やかな弦の音には敵わないなって感じです。

ただ、ライブ特有の迫力がそれを補っています。

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第3番 ニ短調 WAB 103 (1890年レティッヒ出版譜)
Symphony No. 3 in D Minor, WAB 103 (1890 version, ed. T. Raettig)

1.(18:50) I. Massig bewegt
2.(12:37) II. Adagio, (etwas bewegt) quasi andante
3.(07:12) III. Scherzo: Ziemlich schnell
4.(13:10) IV. Finale: Allegro
total(51:49)

バイエルン国立管弦楽団 – Bavarian State Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音: 11 October 1954

ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with 国立歌劇場管弦楽団

往年のドイツの指揮者、ハンス・クナッパーツブッシュ(以下、クナと略)のボックス・シリーズが、イギリスのヒストリカル系レーベル、スクリベンダムから登場。

第4弾のボックスには、クナッパーツブッシュとバイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ歌劇場のオーケストラが共演した音源から、代表的なものがCD11枚分集められています。

クナッパーツブッシュ・シリーズ第1弾はウィーン・フィル、第2弾は、ベルリン・フィル、第3弾は、ミュンヘン・フィル、第5弾はレジェンダリー・オーケストラとなります。

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