クナッパーツブッシュ 英雄 ベルリンフィル 43年

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
ともやんです。

クナッパーツブッシュが、初めてベルリンフィルを振ったのは、1927年3月のことです。当時、クナは、バイエルン国立歌劇場音楽総監督の任にありました。
ただ、コンサート会場は、ベルリンではなく、西に約130km離れた人口30万人ほどの都市マクデブルクのコンサートに登場しています。
この年は、ベートーヴェンの生誕100年の年で、ソリストとしてアドルフ・ブッシュを迎えヴァイオリン協奏曲とエグモント序曲、交響曲第7番を振りました。

当時の音楽監督はフルトヴェングラー。彼は2月から4月までニューヨーク・フィルを33回指揮するというアメリカ公演中で長期不在でした。

2度目の機会は1928年の1月で、同じくマクデブルクでの公演。フルトヴェングラーは休暇中で不在。ちなみにこの年、クナッパーツブッシュは、独ポリドールでベルリン・フィルとワーグナーの管弦楽作品集の商業録音をおこなっています。

この録音は、下記の案内しているセットに収録されています。
レビューは改めて行います。

3度目は1930年3月で、やはりマクデブルクの公演。フルトヴェングラーはウィーン・フィルとツアー中で不在。 ということで、クナッパーツブッシュとベルリン・フィルの最初の3回のコンサートは、すべてマクデブルクでおこなわれています。

マクデブルクではワイマール共和政下の好景気もあって、1927年5月に、座席数2,000席のシュタットハレが開場し、以後は重要なコンサートや演劇に使用されるようになりました。ちなみにクナの最初のコンサートには間に合いませんでしたが、のちのウィーン・フィルとのツアーでもこのシュタットハレを訪れています。しかし1945年1月のイギリス軍の大規模爆撃によって破壊されています。

マクデブルクは、大戦後東ドイツに属し東西ドイツ統一後は、ザクセン・アンハルト州の州都となっています。

スポンサーリンク

クナッパーツブッシュ ベートーヴェン 交響曲第3番”英雄”

クナッパーツブッシュは、ベートーヴェンを特に得意として感じではありませんが、その中では、第3番”英雄”、第7番、第8番を偏愛していたようで、今回のシリーズでも複数収録されています。
特に”英雄”と第8番は、4曲ずつ収められています。

英雄は、
1943年 ベルリンフィル
1951年 ブレーメンフィル
1953年 ミュンヘンフィル
1962年 ウィーンフィル

で、今回ご紹介する43年のベルリンフィルのみセッション録音で、他はライブ録音です。
唯一のセッション録音のベルリンフィル盤は、もっともテンポが早く颯爽として感じです。
しかし、最初の2つの和音は、ずどん、ずどんとしっかり鳴らして後年の個性豊かな演奏を彷彿させませす。
まだ、内声部のアクセントの付け方など、クナ独特なもので、味わい豊かな名演です。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

1.(14:41) I. Allegro con brio
2.(15:10) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(04:15) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(11:23) IV. Finale: Allegro molto
total(45:29)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音: 1943年

なお、このベルリンフィルのシリーズには、同じ43年4月18日の第九の最後のコーダ部分4分半も収録されていて、ここだけ聴かされるのも欲求不満ですが、貴重な録音です。

とにかく、クナの”英雄”は、独特な味わいがあり、ぜひこのシリーズで全て聴いて欲しいと思います。

ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 

現在、僕が運営してるクラシック名盤 感動サロン 別館のトップページには、クナッパーツブッシュ・シリーズすべてを載せています。
ぜひ、チェックしてみてください!

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました