ブルーノワルター ベートーヴェン 交響曲第9番

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こんにちは、
ともやんです。

ブルーノ・ワルター(1876-1962)の第九は、1947年のロンドンフィルとのライブ。この時は独唱者にキャスリーン・フェリアが参加。
49年には、ニューヨークフィルとの全集の1曲として録音しています。
ただ、この演奏はワルター本人は満足しておらず、53年に第4楽章だけ再録音しています。
55年のウィーンフィルとのライブ。
この録音は、1995年に出た宇野功芳の名著『名指揮者ワルターの名盤駄盤』に収録されていないところをみると当時はまだ出ていなかったと思われます。

さて、上記3種類に関しては、改めてコメントしたいと思います。

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ワルター&コロンビア響の第九

ワルター&コロンビア響の第九を聴いて感じたのは、ワルターは、第九を苦手としていたのでは、いや苦手と言うと失礼ですが、なにか迷いを残していたのではと感じてしまいます。

先輩のトスカニーニはもちろん、ワルターより少し後輩のフルトヴェングラー、クレンペラーは、俺はこう思う!という明確が主張を感じるのですが、それが演奏の良し悪しとは別ですが、ワルターのこの第九に関しては、なにか恐る恐ると言うか、少し未解決部分を残しているんじゃないかな、と僕は感じました。

特にそう思ったのは、第一楽章の始まり部分。
混沌のした管をバックにヴァイオリンが、タターン、タターンと主題を提示するのですが、何かしっくりこないのです。フレーズが短くてチャーミングに感じてしまうのです。
それはどうも第九の曲想には不似合いだと思います。

第2楽章は、遅めのテンポで刻明に描く感じですが、クレンペラーほど徹底していません。第3楽章がもっとも出来がよくでさすがワルターと感じる情感を出しています。
終楽章は、テノールの独奏が始まる器楽部分は良いのですが、合唱が入ってからは、テンポを落としてスケール感を出そうとしたのか、返って推進力が無くなった感があります。

また、第4楽章のみニューヨークで録音していて、響きはハリウッドとの違いがはっきり分かります。

全体的には、ワルターにしては不満が残る演奏ですが、それがかえってワルターらしいと言えます。

すでに80才を超え第一線を退いたにも関わらず、第九と言う大曲に迷いながらも挑戦していく姿勢に感銘を受けます。

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ブルーノ・ワルター ベートーヴェン交響曲第9番”合唱つき”

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”

1.(16:10) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(11:00) II. Molto vivace
3.(17:41) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(26:05) IV. Finale: Presto – Allegro assai
total(70:56)

作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
エミリア・クンダリ – Emilia Cundari (ソプラノ)
ネル・ランキン – Nell Rankin (コントラルト)
アルベルト・ダ・コスタ – Albert Da Costa (テノール)
ウィリアム・ウィルダーマン – William Wilderman (バリトン)
ウェストミンスター合唱団 – Westminster Choir
コロンビア交響楽団 – Columbia Symphony Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ブルーノ・ワルター 、 コロンビア交響楽団

 

ワルターのベートーヴェン第9(ステレオ)、
2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻完成!

制作者より
ワルター/コロンビア交響楽団のベートーヴェン・シリーズ、2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻で最後の1曲となっていました第9番「合唱」が、遂に完成しました。

当初は2017年の秋頃の発売を予定していましたが、「早く出して欲しい」というリクエストが多かったため、予定を繰り上げました。

“春の第9“も、これはこれで良いのではと思います。音質については、従来通りと申し上げれば十分でしょう。(平林直哉)
キングインターナショナル

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