ワルター ウィーンフィル ベートーヴェン第九

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こんにちは、
ともやんです。

名指揮者ブルーノ・ワルター(1876-1962)の第九の録音というと、3種類あると思っていました。

実際、若き日にブルーノ・ワルターと文通したことがある評論家の故宇野功芳氏は、ワルターの全録音を聴いて書いた『名指揮者ワルターの名盤駄盤』には、全曲録音盤として次の3種類が紹介されています。

1947年 ロンドン交響楽団
1949年 ニューヨークフィル
1959年 コロンビア響

本日、ご案内する伝説のウィーンフィルと1955年のライブ録音の正規盤は、2009年にリリースされていているので、この本が書かれた’72年には、多分その存在する知られていなかったのかもしれません。

ただ、CDが出たのが2009年なので、当然宇野さんは聴かれたの思います。
どんなコメントされたかとても興味あります。

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ワルターのベートーヴェン

ワルターのベートーヴェンは、重厚さや厳しさ、凄みからは遠い存在で、透明感と凛々しさ、美しさ、そしてチャーミングなところが魅力です。

この第九も第一楽章のイントロから、タターン、タターンというフレーズが、短めでそれがやや軽さも感じますが、チャーミングな印象を与えてくれます。

イントロからそうですから、ウィーンフィルの美音と相まって、楽しく聴ける録音です。また1955年のライブですが、音質もよくモノラルながら非常に聴きやすいくなっています。

ワルターは、ドイツのベルリンに生まれ、戦前はドイツ、ウィーンで活躍し人気と尊敬を集めた指揮者です。

しかしユダヤ系ということでナチに追われ、仕方なくアメリカに亡命。それでもニューヨークを中心に活動していました。

終戦時はすでに70歳近くなっていましたが、それでもウィーンに何度か戻って指揮しています。

ワルターとウィーンフィルの演奏を聴いていると、故郷を離れ、その土地の言葉で生活するとことを演じていたが、生まれ故郷に戻って、お互いネイティブな言葉でコミュニケーションが取れるという喜びとスッキリ感を感じる演奏です。

ぜひ、聴いてください。

ベートーヴェンの第九は、決して近寄りがたい崇高な楽曲ではなく、じつはもっと親しみやすく身近な曲だったんだと感じると思います。

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ワルター&ウィーンフィル ライブ ベートヴェン交響曲第9番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”

1.(15:00) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(09:54) II. Molto vivace
3.(15:05) III. Adagio molto e cantabile
4.(24:19) IV. Presto: O Freunde, nicht diese Tone! – Freude schoner Gotterfunken
total(64:18)

ヒルデ・ギューデン – Hilde Gueden (ソプラノ)
エリーザベト・ヘンゲン – Elisabeth Hongen (アルト)
エーリヒ・マイクート – Erich Majkut (テノール)
ゴットロープ・フリック – Gottlob Frick (バス)
ウィーン国立歌劇場合唱団 – Vienna State Opera Chorus
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
録音: 13 November 1955, Live recording, Osterreichischen Rundfunks Herausgegeben von der Wiener Staatsoper, Austria

ベートーヴェン: 交響曲第9番「合唱」 ブルーノ・ワルター 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

“ウィーン国立歌劇場再建50年記念CDシリーズ”のトドメの1枚!
伝説の『ワルター&ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲第9番!遂に、正規盤発売!音質抜群!
戦後のワルターとウィーン・フィルのライヴは随分発掘されましたが、これは残る中でも特に大物。ウィーン国立歌劇場が、ベーム指揮の「フィデリオ」で柿落としをしてちょうど一週間後の1955年11月13日、ワルターはウィーン国立歌劇場で、ブルックナーの「テ・デウム」と共に、ベートーヴェンの第9番交響曲を演奏しました。

1955年といえば、ワルターの生涯の中でも最も気力の漲ぎっていた時期、加えて記念行事的演奏会、それだけにウィーン・フィルもルーティンなところは一切なく、全パートがフル稼働しているような、熱気と充実感に満ちた演奏になっています。

また、第3楽章での綿々とした弦、管の美しさはさすがウィーン・フィル!これはワルターの全録音中でも重要な物の一つでしょう。かつて録音状態の芳しくない非正規盤が流通しただけで、これが正規盤初CD化。

オーストリア放送協会収録で、ウィーン国立歌劇場が保管していた貴重な蔵出音源を使用、1955年のライヴとしては上々の音質になっています。

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