フルトヴェングラー ベートーヴェン交響曲第1番 最後のライブ

フルトヴェングラー

こんにちは、
ともやんです。

フルトヴェングラーが聴衆の前に最後に姿を現したのは、1954年9月20日のベルリン芸術週間におけるベルリンフィルとの定期演奏会です。

前日の19日と20日の両日、自身の交響曲第2番とベートーヴェンの第1交響曲というプログラムでした。

当然、本人もオーケストラも当然ながら聴衆も最後だとは考えてもいません。

いや、もしかしたら本人にはその気配を感じていたかもしれません。

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フルトヴェングラー ベートーヴェン交響曲第1番 最後の気配

フルトヴェングラーによりベートーヴェンの交響曲第1番の録音は5種類残されています。

鑑賞用としては、52年11月にウィーンフィルと録音したEMI盤が一番だと思います。

スタジオ録音ということもあり、モノラルながら響きのバランスも良く、フルトヴェングラーがライブで見せるテンポの動きも抑制され、珍しく端正な演奏を展開して、それが名盤となっています。

以下、5種類の録音の時期とオケを記します。

①1950年7月13日(ライブ) アムステルダム・コンセルトヘボウ
②1952年11月24~28日(スタジオ) ウィーンフィル
③1952年11月30日(ライブ) ウィーンフィル
④1954年3月30日(ライブ) シュトゥットガルト放送響
⑤1954年9月19日(ライブ) ベルリンフィル

フルトヴェングラーは、54年11月30日に他界したので、最後のライブは、死の約3ヵ月前となります。

一聴して感じるのは、フルトヴェングラー特有のライブならではの緩急自在でドラマチックな演出が影を潜め、淡々として展開に無常の響きを感じたのです。

中川右介著『カラヤンとフルトヴェングラー』では、公演後の夕食の席で、フルトヴェングラーは彼の伝記を書いたクルト・リースに「ベルリンで指揮するのは、これが最後だ」と言ったという、エピソードを書いています。

フルトヴェングラーは、晩年聴力の障害を自覚していたそうですが、このエピソードは、聴力の障害でもう指揮が出来ないと感じたのか、はたまた死を予感していたのか不明です。

もしかして、亡くなった状況から、フルトヴェングラーは漠然とした死の予感を感じていたのかもしれません。

なぜなら、フルトヴェングラーは最後、肺炎に罹った後、闘病をせず、死を覚悟したかのようで、医者も「生きようとしな人は助けられない」と語ったとされているからです。

そんな話を聞くと、このベートーヴェンの第1交響曲の演奏から感じる無常観がわからないでもありません。

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フルトヴェングラー&ベルリンフィル ベートーヴェン交響曲第1番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
Symphony No. 1 in C Major, Op. 21

1.(08:31) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(06:48) II. Andante cantabile con moto
3.(03:44) III. Menuetto: Allegro molto e vivace
4.(06:09) IV. Finale: Adagio – Allegro molto e vivace
total(25:12)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 19 September 1954, Berlin

【CD】 定期演奏会のベートーヴェン ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

フルトヴェングラー×ベルリン・フィル×定期演奏会=最強のベートーヴェン

フルトヴェングラーが戦後、ベルリン・フィルとの定期演奏会で指揮したベートーヴェンの交響曲。これは最強のコンビが生み出す至高のベートーヴェン!いま遺されているすべてのライヴ録音(交響曲第1、3、5,6,7,8番)を収録しました。音源の質の高さで評判のターラ盤で味わう、フルトヴェングラー芸術の真髄です。「田園」&「運命」(2種)は巨匠の復帰演奏会として名高い1947年5月25日盤と最後の年の定期演奏会1954年5月23日盤。「英雄」(3種)は1950年6月20日盤、1952年12月7日盤と翌日の8日盤。「7番」&「8番」は1953年4月14日盤。さらには最後の定期演奏会(9月19日)での「1番」まで、フルトヴェングラーが戦後にベルリン・フィルとの定期演奏会で指揮したベートーヴェンの交響曲の全ライヴ録音を6CDにまとめて収録。ターラ廃業のため廃盤となっていた名盤が復活します。さらにはキング関口台スタジオでの最新技術によるリマスタリングで、自然な音色・響きの再現を図った今回の6CD、永久保存盤としての価値あるCDと申せましょう。
キングインターナショナル

フルトヴェングラー CDベスト10 宇野功芳編

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