ヘルマン・アーベントロート 名盤 ハイドン交響曲第88番&97番

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こんにちは、
ともやんです。

戦後東ドイツで活動した関係で、西側で知られるのが遅かった名指揮者ヘルマン・アーベントロート。

2022年10月19日に『アーベントロート不滅の遺産』というCD5枚組の素晴らしいセットが発売されました。

今回、その中からハイドンの交響曲を聴きました。
見かけの雰囲気に似合わずといっては失礼ですが、軽やかにして深みの演奏でコクがあるのにキレがあるって感じです。

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アーベントロートのプロフィール

1883年1月19日、フランクフルト生まれの指揮者。1956年5月29日ドイツのイエーナで没。

ミュンヘンで、フェリックス・モットルに師事し、1922年、ベルリン国立歌劇場管の指揮者に就任。

1934年からはブルーノ・ワルターの後任としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の常任指揮者となる。

第ニ次大戦後はライプツィヒ放送響、ベルリン放送響(東ベルリン)の常任指揮者を務め、旧東ドイツ音楽界の重鎮として君臨した。

1970年代初めに眠っていた大量の放送録音が陽の目を見ることになり、一躍世界に名が知られた。
タワーレコード・オンラインショップより

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アーベントロートについて

「アーベントロートはワルターより7つ、シューリヒトより3つ年下であり、クレンペラーより2つ、フルトヴェングラーより3つ年上である。

ゲヴァントハウス管弦楽団ではワルターの後任、コンヴィチュニーの前任であった。まさに大指揮者の時代の輝かしい一人である。

第2次大戦後、東ドイツを拠点としたため、レコード発売が遅れてしまったわけだが、現在残された20点の演奏は、そのほとんどが名演であり、わけてもヘンデル、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキーなど、実にすばらしい。

録音も含めて僕がとくに推賞したいのはハイドンの「第88番」とチャイコフスキーの「悲愴」であり、つづいてヘンデルの「二重協奏曲」、ハイドンの「第97番」、モーツァルトの「ジュピター」、同じく「ディヴェルティメントK205」、ベートーヴェンの「第9」における前半の2つの楽章、ブラームスの「第3」も絶品だ。

また録音がやや古いのを我慢すれば、ブラームスの「第1」やチャイコフスキーの「第4」も絶対に聴き逃せない。このシリーズはいずれも1949年から56年にかけて行われた放送用の録音で、一回限りの演奏であるため、流れに血が通っているのも大きな特長である。」(1989年記)
宇野功芳(ブックレット解説より)

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アーベントロート 名盤 ハイドン交響曲第88番&97番

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第88番 ト長調 「V字」 Hob.I:88
Symphony No. 88 in G Major, Hob.I:88

1.(04:57) I. Adagio – Allegro
2.(06:25) II. Largo
3.(04:12) III. Minuet: Allegretto
4.(03:21) IV. Finale: Allegro con spirito
total(18:55)

ライプツィヒ放送交響楽団 – Leipzig Radio Symphony Orchestra (Rundfunk-Sinfonieorchester Leipzig)
ヘルマン・アーベントロート – Hermann Abendroth (指揮)

——————

交響曲第97番 ハ長調 Hob.I:97
Symphony No. 97 in C Major, Hob.I:97

5.(06:17) I. Adagio – Vivace
6.(06:58) II. Adagio ma non troppo
7.(04:21) III. Menuet: Allegretto
8.(05:03) IV. Finale: Presto assai
total(22:39)

ベルリン放送交響楽団 – Berlin Radio Symphony Orchestra (Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin)
ヘルマン・アーベントロート – Hermann Abendroth (指揮)

アーベントロート不滅の遺産

ヘルマン・アーベントロートはフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュと同世代のドイツの巨匠指揮者。

旧東ドイツのライプツィヒを拠点に活躍していたため、西側にとっては”幻”の指揮者でしたが、ドイツ・シャルプラッテンと契約した徳間音工が”幻”の音源を発掘、1974年にLPシリーズで発売、「悲愴」「第九」「ブラ3」「ハイドンV字」等、宇野功芳の推薦紹介とあいまって、レコード業界に大反響をまきおこしました。

2008年にはキングレコードが宇野功芳に監修を依頼、LPで20枚分ある音源の中から推薦演奏のみ厳選し、CD5点を発売。ベストセラーを記録しています(「アーベントロートの芸術」KICC-701~5)。

廃盤になって久しいアーベントロート不滅の遺産CD5枚がセットとなってキングインターナショナルから登場!2トラック、38cm/秒速のアナログ・マスターテープより、キング関口台スタジオでデジタル・リマスタリングをおこない、音にいっそう磨きをかけて発売します。

巨匠の内奥にまで迫ったアナログ本来の音再現にご注目ください。ブックレットは宇野功芳の”熱烈”解説(22,000字)を転載します。

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