フルトヴェングラー ブラームス 交響曲第2番 1952 ミュンヘン

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
ともやんです。

フルトヴェングラーとベルリン・フィルによる、1952年の完熟、灼熱のブラームスの交響曲第2番が、最新リマスターで登場しました。

平林直哉氏制作の2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズです。

スポンサーリンク

フルトヴェングラー ブラームス交響曲第2番 その1

フルトヴェングラーによるブラームスの交響曲第2番は、3種類残されています。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1945年1月28日ライブ
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1948年3月22日~25日スタジオ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1952年5月7日ライブ

この中で歴史的価値の高いものとしては、やはり戦争末期の録音である、45年1月28日のウィーン・フィルとのものです。

この5日前にベルリンで第1番が演奏されましたが、コンサートの途中で停電で中断したりして、それが原因かどうかわかりませんが、録音は第4楽章しか残されていません。
しかもこの演奏が壮絶なものなので、なおさら当日の熱のこもった演奏が想像されます。

そしてフルトヴェングラーは、ウィーンに赴き、戦争中最後の演奏をしたわけです。ただ、これはあくまで戦後になったそうなったわけで、当時のフルトヴェングラーとしてはこれが戦争中最後とはっきり認識していたわけではありません。もっとも最後になるかもしれないとは感じていたかもしれませんが。

というのは、ナチスは既にフルトヴェングラーを拘束するために動いていたのです。優柔不断と言われていたフルトヴェングラーでも支援者からその情報を得ていて、この後再びベルリンでのコンサートの予定を控えていましたが、ベルリンには帰らず、ウィーンからスイスに亡命したのでした。

スポンサーリンク

フルトヴェングラー ブラームス交響曲第2番 その2

さて、フルトヴェングラーが残してブラームスの交響曲第2番3種類は、歴史的な価値から言えば、戦中最後の演奏となったウィーン・フィルとのものですが、演奏の内容、そして鑑賞という立場に立てば、やはり52年のベルリン・フィルとのものだと思います。

ただ残念なのは、48年にわざわざロンドンに赴きロンドン・フィルを指揮してデッカのスタッフと録音をしながら、フルトヴェングラーの録音に対するいやデッカスタッフに対する信頼度が足りず、わがままを通してせっかくの名演が良い状態で残せなかったことです。
この件に関して、その録音に立ち会っていたジョン・カルショーは、自身の著書ではっきりとフルトヴェングラーを責めています。

やはりフルトヴェングラーはライブの人だったのでしょう。52年のミュンヘンでのライブ録音は、素晴らしいです。最初のイントロが乗り気でないかのようにスタートしますが、徐々に熱を帯びて行き終楽章では、興奮の頂点になります。

それを復刻の達人平林氏の制作で聴けることはとても嬉しいことです。

スポンサーリンク

フルトヴェングラー ブラームス 交響曲第2番 1952 ミュンヘン

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第2番 ニ長調 Op. 73
Symphony No. 2 in D Major, Op. 73

1.(15:33) I. Allegro non troppo
2.(12:12) II. Adagio non troppo – L’istesso tempo, ma grazioso
3.(06:28) III. Allegretto grazioso (quasi andantino) – Presto ma non assai
4.(09:53) IV. Allegro con spirito
total(44:06)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 1952, Live recording, Munich Deutsches Museum, Germany

ブラームス 交響曲第2番 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

制作者より
1952年5月、フルトヴェングラーとベルリン・フィルがミュンヘンで演奏したブラームスの交響曲第2番は、凄まじい演奏内容と音質の明晰さで知られています。

当シリーズではGS-2189(2018年)として発売しましたが、今回は同じく2トラック、38センチのオープンリール・テープを復刻の素材とし、リマスターの全行程をプロ用の機器で行い、最善を目ざしました。

また、このブラームスはHMV/EMIによって発売が予告されて以来、何度も先送りされた経緯がありますが、解説書ではそういった歴史的背景や、当日のプログラムなど、関連する情報を多数掲載しています。(平林直哉)

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました