クレンペラー ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」1955&1959

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こんにちは、
ともやんです。

6月に20世紀の巨匠指揮者、オットー・クレンペラー(1885-1973)の交響曲と協奏曲の録音の集大成が、CD95枚組で発売されます。
音源が、旧EMIに録音されたもので、現在はワーナークラシックスが、所有しているとのことです。

クレンペラーは、フルトヴェングラーより1歳年上の1885年生まれ。
しかも数々の怪我や災難に遭遇しながらも、87歳まで生きたことと、車椅子に座りながらの指揮でしたが、85歳まで演奏や録音活動を続けたことで、貴重な録音が多く残されています。

それは、クラシック音楽を愛する人には、本当に幸運なことでした。
今回発売される音源は、ほぼ再発売のものですが、今回新たにオリジナルテープからリマスターを施しています。
20世紀の巨匠クレンペラーの録音が、これだけまとまって出ることも貴重なことなのでぜひ、チェックしてみてください。

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クレンペラー&フィルハーモニア管 ベートーヴェン 英雄

クレンペラーは、ベートーヴェンの交響曲を得意としていて多くの録音が残されています。
しかし、残念ながらステレオによるセッション録音というと57年から59年に掛けてロンドンのアビーロードスタジオでフィルハーモニア管と録音したものしかありません。

この録音は不思議な全集で、録音途中でクレンペラーは寝たばこが原因で、大やけどを負い復帰に1年近く掛ったようですが、そのやけどから復帰後に録音した第3番「英雄」、第5番、第7番が特に名演なのです。

その中でも、「英雄」まで他人ごとのように淡々として演奏で、宇野功芳氏は、情熱の氷づけと表現したほどでした。ただ、僕はこの英雄の録音が大好きなのです。
夢や野望を追いかけていた若き日、しかし多くの苦難に遭遇しながら、挫折を味わい、失意のどん底にも落ちながら、生きながらえてきた一人の人間が、いままで生きていた人生を俯瞰するような演奏のなのです。

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クレンペラー 名盤 ベートーヴェン 英雄 1955

1959年11月に録音されたステレオによるベートーヴェンの英雄は、まるでクレンペラーの枯淡の境地を描いたような演奏ですが、今回紹介する4年前の1955年に録音された「英雄」は、スタイル的には似ているかもしれませんが、全体から受ける印象が大きく違います。

より覇気に溢れ活気に満ちています。まだまだ自分の力で人生を切り拓いていくぞ的な力強さを感じさせるのです。

ぜひ、1955年と1959年の英雄を聴き比べてみてほしいです。
一人の偉大な指揮者の人生観の変遷をみるようで面白いです。

そういう意味でも、この全集はおもしろいです。

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クレンペラー ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」1955

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

I. アレグロ・コン・ブリオ
1.(15:48) Allegro con brio

II. 葬送行進曲 – アダージョ・アッサイ
2.(14:40) II. Marcia funebre: Adagio assai

III. スケルツォ – アレグロ・ヴィヴァーチェ
3.(06:26) III. Scherzo: Allegro vivace

IV. フィナーレ – アレグロ・モルト
4.(12:24) IV. Finale: Allegro molto

フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音: 5-6 October and 17 December 1955, Kingsway Hall, London, UK

ワーナークラシックス・リマスター・エディション(シンフォニック&協奏曲作品録音全集) オットー・クレンペラー

2023年7月8日に、巨匠指揮者オットー・クレンペラーは没50年をむかえます。それを記念して、ワーナークラシックスのカタログに収録されている彼の完全な録音全集が、オリジナル・マスターテープより2023年24bit/192kHzリマスター音源による2つのボックスとして発売いたします。その第1弾として《シンフォニック作品&協奏曲作品録音全集(95CD)》を、2023年6月に発売いたします。

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