フルトヴェングラー 第九 ウィーン・フィル 1951

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こんにちは、
ともやんです。

フルトヴェングラーとウィーン・フィルのコンビによるベートーヴェンの第九は、5種類残されています。それも1951年から53年までの2年半の間の記録のものです。

①1951年1月7日 ウィーン
②1951年8月31日 ザルツブルク
③1952年2月3日 ウィーン
④1953年5月30日 ウィーン
⑤1953年5月31日 ウィーン

今回は、①の1951年1月7日の演奏を聴いたのでコメントを記します。

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フルトヴェングラーの1951年

『カラヤンとフルトヴェングラー』中川右介著によると、1951年はフルトヴェングラーの生涯にとってもっとも多忙なスケジュールとこなさなければならなかったようです。

1951年は年明け早々の1月7日にウィーンで、ウィーン・フィルを振ってベートーヴェンの第九を指揮しています。つまり今日ご紹介する演奏です。
合わせて、同じウィーンを拠点とするウィーン交響楽団も指揮しています。

2月にはロンドンに行って、フィルハーモニア管に客演、別末にはベルリンに戻ってベルリン・フィルを指揮。
3月にはスイス・チューリヒでトーンハレ管弦楽団を指揮し、再びロンドンへ。
3月下旬から4月にかけては、ミラノのスカラ座で『パルジファル』と、グルックの『オルフェオとエウリディーチェ』。
それからベルリン・フィルと合流して、長いツアーが始まりました。まず4月18日から23日までエジプトのカイロに行き、アレクサンドリア、ボローニャ、トリノ、パリと続き、ドイツに戻ったと思ったら、5月中旬までドイツ国内を回りました。

ツアーが終わったら休めるのかと思ったら、再びウィーンに行き、6月下旬にはチューリヒで『トリスタンとイゾルデ』を指揮しました。そして7月29日の戦後再開された

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フルトヴェングラー&ウィーン・フィルの第九

重厚でやや暗く骨太なサウンドのベルリン・フィルに比べ、柔らかく優雅なサウンドのウィーン・フィルとの違うは、この演奏を聴くと如実にわかります。

宇野さんは、特に第3楽章は感動的だ、と書かれていますが、僕は第1楽章のウィーンフィルの特に弦楽器の艶やかな響きに深く感銘を受けました。ポルタメント的な響きもあり、まさにウィーンの第九という印象です。

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フルトヴェングラー 第九 ウィーン・フィル 1951

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller

1.(17:45) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(11:58) II. Molto vivace
3.(19:11) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(07:05) IV. Finale: Presto – Recitativo –
5.(18:17) IV. Finale: O Freunde, Nicht Diese Tone!
total(73:16)

イルムガルト・ゼーフリート – Irmgard Seefried (ソプラノ)
ロゼッテ・アンダイ – Rosette Anday (アルト)
ユリウス・パツァーク – Julius Patzak (テノール)
オットー・エーデルマン – Otto Edelmann (バス)
ウィーン・ジングアカデミー – Wiener Singakademie
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 07 January 1951, Musikverein, Grosser Saal, Vienna, Austria

ベートーヴェン 交響曲第9番 作品125<限定盤> ヴィルヘルム・フルトヴェングラー ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

「第1楽章の遅めでありながらスケール雄大な表現に始まり、スケルツォの前へ前へとひたすらに走るようでいて、きっかりとした足取りに確信のあるリズム刻みの緊迫感、トリオでの絶妙なテンポ伸縮からスケルツォに戻る時の鋭いダイナミズムと終始印象的なティンパニーの技法。圧巻なのは第3楽章での弦の優美をつくした歌いぶりである。ことに第1Vnの流れるごときレガートの呼吸の美しさには魅惑されずにはいられない。第4楽章の劇的な運びもフルトヴェングラーならではの起伏の強烈さ。また最後のプレスティッシモに見せる独特の速いテンポに、いささかもあわてずに、完璧についていくウィーン・フィルの技量も超一流のもの。」
(小林利之 ライナー・ノーツより)

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