フルトヴェングラー 第九 ウィーン・フィル 1952

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こんにちは、
ともやんです。

宇野功芳氏の名著『フルトヴェングラーの全名演名盤』では、1952年2月3日のウィーン・フィルとのライブ録音はいまひとつのコメントです。

というのも宇野氏が聴いたLPカナダ・ロココ盤の音質がかなり悪いものだったようです。

ちょっとそのコメントに触れてみたいと思います。

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フルトヴェングラー 第九 ウィーン・フィル 1952 宇野評

“録音があまりにも悪く、聴いているのが苦痛なほど”

しかし、例えば、第一楽章に関して

“第一楽章開始の遅いテンポと間合いを十二分にとった重々しい表現はバイロイト盤を凌ぎ、・・・”

“強靭に踏みしめてゆくフーガも素晴らしいし、・・・”
“楽章終結のティンパニも凄絶に鳴っている・・・”

特に印象に残ったのは第三楽章の第二主題で、音量を強く出し、遅いテンポでじっくり歌ってゆく美しさに関しては、フルトヴェングラーの演奏の中でもベストではないか、と記しています。

ただ、音質が悪いので宇野氏も推測的なコメントをしているのが苦しそうです。
そんなことから、リマスターで出ているものは、音質的に改善されていると思うので、バイロイト盤に匹敵する名演ではないかと思います。

僕は、別のCDで聴きましたが、音質はそれほど悪いとは思わなかったし、内容的には宇野氏のコメントは充分に理解できる名演の名盤だと思います。

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フルトヴェングラー 第九 ウィーン・フィル 1952

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”

1.(16:29) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(11:04) II. Molto vivace
3.(16:00) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(07:05) IV. Finale: Presto – Recitativo –
5.(18:17) IV. Finale: O Freunde, Nicht Diese Tone!
total()

作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
イルムガルト・ゼーフリート – Irmgard Seefried (ソプラノ)
ロゼッテ・アンダイ – Rosette Anday (アルト)
ユリウス・パツァーク – Julius Patzak (テノール)
オットー・エーデルマン – Otto Edelmann (バス)
ウィーン・ジングアカデミー – Wiener Singakademie
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 07 January 1951, Musikverein, Grosser Saal, Vienna, Austria

フルトヴェングラー、4種の「第九」(ターラ編)

フルトヴェングラーの「第九」!「ベルリンの第九」から「ルツェルンの第九」まで、ターラ原盤による4種の名盤、最新リマスタリングでよみがえる!

フルトヴェングラーが指揮したベートーヴェンの第9交響曲は、1937年から亡くなる1954年までの17年間に演奏された全曲演奏で13種類の録音がCD化されています。その中でも特筆すべき演奏はつぎの4種。

「ベルリンの第九」として知られる1942年3月のベルリン・フィルとの公演、これは大戦中の緊迫感に満ちた劇的な爆演として有名です。

「ストックホルムの第九」は同じく大戦中にストックホルム・フィルに客演、巨匠の手腕を証明する凄演です。

「1952年ウィーンの第九」はムジークフェラインでのウィーン・フィルとの公演、これは宇野功芳氏が『部分的には「バイロイトの第九」よりも上、彼のベストではないか』と評したように、第3楽章など至高絶美の演奏といっても過言ではありません。

ターラが夫人所蔵のオリジナルテープから正規盤を発売して有名になりました。2012年には新マスタリングして、開始前の拍手から終演後の拍手まで臨場感たっぷりとCDに収録しています。

そして1954年のルツェルン音楽祭公演、これはフルトヴェングラー最晩年の深い思索と境地を感じさせる感動的名演。夫人所蔵のテープから正規盤を発売、1995年英グラモフォン賞を受賞したターラ栄光の名盤です。

これら4つの演奏が、音質面の評判が高いターラの原盤からCD4枚組のセットになって発売されます。しかもキング関口台スタジオで、全点新たなリマスターが行われており音質にいっそう磨きをかけています。

巨匠が生涯で格別に愛好し、1913年4月26日リューベックでの最初の演奏会から、1954年8月22日のルツェルンで最後に振った演奏会まで、96回もの公演回数となったベートーヴェンの「第九」(ターラの社主・故トレミヌ氏調査による)、その崇高な芸術をご堪能ください。
キングインターナショナル

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