フルトヴェングラー ヒトラーの第九

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こんにちは、
ともやんです。

フルトヴェングラーは、1933年にナチスが政権を取ってから、要請がありながらもヒトラーの誕生日を祝うコンサートを辞退し続けていた。

それは彼なりの抵抗だったと思う。
またドイツに居ながら、しかも要職に付いていたためのせめても魂までは売らないというプライドだったと思う。

しかし、1942年とうとうフルトヴェングラーは、1942年4月にヒトラーの誕生日を祝うコンサートの指揮をする羽目になった。

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フルトヴェングラー たかが1回、されど1回

フルトヴェングラーは、いつもこの時期にベルリンに居ないようにするため、ウィーンでベートーヴェンの第九を演奏する予定を立てる。
ウィーンの大管区長シーラッハは、最初はフルトヴェングラーを擁護していた。しかし、ナチスのゲッベルスからの姿勢が強いため、とうとう抵抗しきれなくなりフルトヴェングラーのウィーンでのコンサートをキャンセルしてしまう。

こうなったら、フルトヴェングラーも断り切れなくなり、1942年4月19日、ヒトラーの53歳の誕生日前夜にベルリンで第九の指揮をすることになってしまった。

この公演をベルリンの新聞は絶賛したそうだ。フルトヴェングラーに取って唯一の救いは、ヒトラー本人は、コンサート会場に姿を見せず、大本営のある地下にこもっていたことだ。

フルトヴェングラーに取ってナチ主催のコンサートで指揮した唯一のものになった。たかが一回、されど一回、戦後フルトヴェングラーに大きくのしかかることになった。

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フルトヴェングラー ベートーヴェン 第九 ヒトラー生誕前夜祭ライヴ

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller

1.(01:15) Applause
2.(18:20) I. Allegro ma non troppo e un poco maestoso
3.(12:57) II. Molto vivace
4.(19:02) III. Adagio molto e cantabile
5.(25:33) IV. Finale: Presto – Allegro assai
total(77:07)

エルナ・ベルガー – Erna Berger (ソプラノ)
ゲルトルーデ・ピッツィンガー – Gertrude Pitzinger (アルト)
ヘルゲ・ロスヴェンゲ – Helge Rosvaenge (テノール)
ルドルフ・ヴァツケ – Rudolf Watzke (バス)
ブルーノ・キッテル合唱団 – Bruno Kittel Choir
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 19 April 1942, Berlin, Germany

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ベートーヴェン: 交響曲第9番~ヒトラー生誕前夜祭ライヴ

フルトヴェングラー没後50年を記念して、”幻の音源”が初出CD化!
宣伝省ゲッペルスの企画によるヒトラー生誕前夜祭のライヴ録音となります。演奏前の拍手から演奏後の拍手及びドイツラジオによるアナウンス(ゲッペルスによって企画されたヒットラーの生誕前夜祭がフルトヴェングラー指揮及び上記のキャストによって行われた 他)までが、カット無しで収録されています。アセテート盤からの復刻にて、聴きづらい部分がございますことを予めご承知下さい。

フルトヴェングラー ヒトラーの第九

ヒトラーの第九 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1942年4月、戦況の悪化のなか、国民統合の象徴としてフルトヴェングラーに総統誕生祝賀演奏会を指揮させようと画策した宣伝大臣ゲッベルスの圧力の前に、それまでほかに演奏スケジュールを入れ要請を断っていたフルトヴェングラーもついに屈服、ナチス党旗を前にして指揮する羽目に陥りました。

この日の演奏はドイツ全土にラジオ放送されたため、ラジオ中継音源が遺ることに。演奏の終楽章一部はナチスの宣伝用ニュース映画に撮られました。フルトヴェングラーとしては不本意ながらの指揮であるはずなのに、戦時下、ナチス党幹部を背にしての極限状態のなかで行われた指揮は、「メロディアの第九(同年3月のライヴ)」をも凌ぐ激しさ!ヒトラーに対する怒りの爆発ではないかとも思われ、まさに凄絶の極みです。

すさまじいまでの集中力と緊迫感で応じるベルリン・フィルの合奏力は文句なし。怒涛の進撃、熱狂の迫力、「第九」への崇高美がきわだつ空前絶後のライヴです。

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