クレンペラー&コンセルトヘボウ管 1949-1951

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こんにちは、
ともやんです。

今回は、クレンペラー&コンセルトヘボウ管による伝説的アムステルダム・コンサート1947-1961から、’49年のベートーヴェン交響曲第8番とモーツァルトの交響曲第25番とヴァイオリン協奏曲第5番を聴きました。

コンセルトヘボウ管との録音が残されているは1947年から61年でクレンペラーが、62才から76歳という年齢です。

フィルハーモニア管とのステレオ録音が残っているのが57年以降、つまりクレンペラー72歳の時からで、この期間の10年間、普通の人間にとっても大きな変化を感じる時だと思います。

実際、僕は現在63歳で、多くのことで意欲的かつ活動的に行動していますが、果たして10年後には、当然いまほど出来ないのは当然、果たして生きているかもなんとも言えない年齢になります。

当然、多くの肉体的な困難に遭いながらも87歳まで生きたクレンペラーでも60代前半から70代中頃に掛けては大きな変化があったことは容易に想像できます。

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クレンペラーの1949年&1951年

さて、クレンペラーの1949年と51年を簡単な年表で見てみたいと思います。

クレンペラーは、前年の1948年に初めてフィルハーモニア管弦楽団を指揮してストラヴィンスキー「3楽章の交響曲」バッハの管弦楽組曲第3番、ベートーヴェン「英雄」を指揮しています。
49年になると1月にフェルゼンシュタインと組んでベルリンで「カルメン」を上演し、7ヶ月後には、オーストリア・ツアーに出掛け成功しています。そして11月には再びフィルハーモニア管弦楽団と演奏会を行っています。収録されているベートーヴェンの第8番は、5月1日のアムステルダムでのライブ。颯爽としたテンポで、しかも追い込みを掛けるような生気溢れる演奏で、後年のフィルハーモニア管のステレオ録音と比べても大きな違いがあります。演奏時間も49年の方が3分半に短いのがそれを示しています。

50年になると一党独裁国家となったハンガリー政府の干渉に嫌気がさし、ブダペスト歌劇場音楽監督を辞任し、前年に高感度だったオーストラリア・ツアーに再度3ヵ月間に渡って出掛けました。その後の10月以降もロサンジェルス・フィル、モントリオール響、ラムルー管、ベルリンRIAS響に客演し、忙しく飛び回っています。
そして明けて51年1月はコンセルトヘボウ管を指揮し、18日は、モーツァルト交響曲第25番、ヤン・ブレッサーをソリストに迎え、ヴァイオリン協奏曲第5番を演奏しています。

モーツァルトの交響曲は、快速テンポで後年のフィルハーモニア管との録音と比べても20分弱の曲にも関わらす2分半も短い演奏時間で駆け抜けています。

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クレンペラー&コンセルトヘボウ管 ベートーヴェン&モーツァルト

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93
Symphony No. 8 in F Major, Op. 93

1.(09:01) I. Allegro vivace e con brio
2.(03:27) II. Allegretto scherzando
3.(04:33) III. Tempo di menuetto
4.(07:10) IV. Allegro vivace
total(24:11)

コンセルトヘボウ管弦楽団 – Concertgebouw Orcherstra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音: 1 May 1949, Amsterdam

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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第25番 ト短調 K. 183
Symphony No. 25 in G Minor, K. 183

5.(05:37) I. Allegro con brio
6.(03:32) II. Andante
7.(03:03) III. Menuetto – Trio
8.(04:23) IV. Allegro
total(16:35)

コンセルトヘボウ管弦楽団 – Concertgebouw Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音: 18 January 1951, Amsterdam

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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
26:25ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 「トルコ風」 K. 219
Violin Concerto No. 5 in A Major, K. 219, “Turkish”

9.(08:50) I. Allegro aperto – Adagio – Allegro aperto
10.(10:02) II. Adagio
11.(07:33) III. Tempo di menuetto
total(26:25)

Jan Bresser (ヴァイオリン)
コンセルトヘボウ管弦楽団 – Concertgebouw Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音: 18 January 1951, Amsterdam

クレンペラー指揮コンセルトヘボウ管弦楽団/伝説的アムステルダム・コンサート1947-1961

長きに渡って歌劇場やコンサートホールで指揮して生計を立てていたクレンペラーの音楽は、本来はもっと生気に富む力強いものでした。そしてその音楽を築き上げていたのが、入念で厳しいリハーサルであり、その点で、世界最高レベルの反応力を持ったコンセルトヘボウ管弦楽団の優位は明らかであり、実際、1958年まではクレンペラーの客演回数はかなりの数に達していました。

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