ジョン・バルビローリ ブラームス 交響曲第1番

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こんにちは、
ともやんです。

ジョン・バルビローリ。1899年12月2日にイタリア人の父、フランス人の母との間に生まれました。

そして1970年7月29日死去。70歳でした。
つい先日没後53年目の命日だったのです。

実は、その死は特に日本のファンにとっては衝撃的な出来事だったのです。
そう初来日直前だったからです。
しかも同行するニュー・フィルハーモニア管とのリハーサル中というのが衝撃的でした。

今回は、バルビローリの命日にちなんで彼の遺した名演の一つである、ウィーンフィルとのブラームス交響曲全集から1曲ずつ丁寧に聴いて行くことにします。

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バルビローリ エピソード

バルビローリと同世代の指揮者というとジョージ・セル(1897-1970)、ユージン・オーマンディ(1899-1985)がいます。
ともにヨーロッパからアメリカに移り成功しました。
セルは、クリーヴランド管を、オーマンディはフィラデルフィア管を世界最高峰のオケにしたのです。

バルビローリもそのチャンスがありました。30代でトスカニーニの後任としてニューヨーク・フィルの指揮者になったのです。

しかし現在音楽を中心にした新路線で聴衆が離れ、数年後には失意の内にイギリスに帰りました。

イギリスに戻ったバルビローリは、マンチェスターのハレ管弦楽団の指揮者となり熱心に育成し、大戦を多くの楽員を失った同オーケストラの再建を果たしのです。

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バルビローリのブラームス交響曲第1番を聴いて

バルビローリの演奏は、グラマラスでのパワフルでもない。むしろ淡々と控えめに印象を受けるかもしれない。

このブラームスの交響曲第1番は、コンサートでももっとも演奏される作品で、その盛り上がりの効果も大きいです。

しかし、バルビローリは、この録音では、遅めのテンポで、大河の流れを思わせるような悠々として演奏を展開しています。

そこには、親しみと深い味わいを感じさせるのです。
特に終楽章が印象的で、主題に入る前のウィーンフィルの朗々と歌う金管も清々しく、それに続くぐっとテンポを落として淡々と進める演奏は、まさに細部まで愛情に満ちているように感じるのです。

多くの指揮者が、ここは見せどころと力こぶを入れて盛り上げようとするところをバルビローリは、丁寧に一つ一つの音を積み重ねていくように展開させていきます。

だからその落ち着きがよりスケールの大きな印象を受けます。

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ブラームスの交響曲第1番というとそれこそ何百種類の録音が出たと思いますが、僕が聴いた物の中でももっとも滋味溢れる名演の一つだと思います。

ぜひ、聴いてみてください。

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バルビローリ 名盤 ブラームス 交響曲第1番

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68

1.(15:34) I. Un poco sostenuto – Allegro
2.(09:34) II. Andante sostenuto
3.(05:10) III. Un poco allegretto e grazioso
4.(19:18) IV. Finale. Adagio
total(49:36)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ジョン・バルビローリ – John Barbirolli (指揮)
録音:1966年12月4-6日 Vienna, Musikvereinsaal

ブラームス: 交響曲全集

没後50年企画。バルビローリ最大の遺産、ウィーン・フィルとの奇跡のブラームスを、従来のディスク史上最高の音質を目指して完全新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから最新復刻!新規解説付

多くのバルビローリ・ファンにとってもバイブル的存在であるウィーン・フィルとの永遠の「ブラームス:交響曲全集」が、最新のデジタル化を経て現代に蘇りました!一期一会の奇跡の録音はバルビローリらしい慈しみに満ちた、他に代わるものがない孤高のブラームス演奏です。今回、現況での最高音質を目指して、あらたに本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化をおこなったマスターを用いてSACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。1,500セット限定のシリアル・ナンバー付。



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