マルケヴィッチ ベルリオーズ ファウストの劫罰 イタリアのハロルド

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こんにちは、
ともやんです。

ドイツ・グラモフォン創立125周年記念のアナログ録音シリーズを追いかけています。
今日は60年以上前というかもう70年近く前に録音されたベルリオーズの作品をご紹介します。

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ベルリオーズ 幻想交響曲だけじゃない

ベルリオーズというと20代の時に作曲し、自身の出世作にして代表作となった『幻想交響曲』があまりにも有名で、それ以外は、それほどでもない、というとファンに怒られそうですが、僕の現状としては『幻想交響曲』しか聴いていません。

ただこの曲は大好き過ぎといろんな指揮者の演奏で楽しんでいます。
ところがもう60年以上前に「ベルリオーズは幻想交響曲だけじゃない!}とばかりにほかの素晴らしい作品をドイツ・グラモフォンに録音していた指揮者がいました。

その人は、イーゴリ・マルケヴィッチ(1912-1983)ウクライナのキーウ出身で、その才能にカラヤンも嫉妬したというほどの人。
だからか、意外とメジャーオーケストラの首席指揮者は務めていない。

パリで作曲などを学び、18歳で指揮者デビュー。1934年から35年に掛けてシェルヘンにも指揮法を学び直しています。

第二次大戦後は、イタリアに移りストックホルム交響楽団、ラムルー管弦楽団の音楽監督を務めました。60年には初来日し日本フィルを指揮し、その後も数回客演しています。

作曲家としても夥しい作品を残しているそうで、そんな視点を指揮にも活かして、分析能力に優れ、知的な表現で、フランス音楽やバレエ音楽も得意としていたことから個人的にはアンセルメとの共通するものを感じます。

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マルケヴィッチのベルリオーズ

ベルリオーズというと『幻想交響曲』ですが、もちろんマルケヴィッチも録音していますが、その他の作品の素晴らしさも50年代に録音して紹介しています。

今回紹介するCDは2枚組で『ファウストの劫罰』と『イタリアのハロルド』が収録されていますが、『ファウストの劫罰』は演奏時間約110分要する大曲で、まだ全曲を通しては聴いていません。しかし、全4部からなり独唱、合唱もあり華やかさとおどろおどろしさが共存するわくわくするような作品です。

『イタリアのハロルド』は、ヴィオラ独奏があり、これはパガニーニの依頼によるもので、幻想交響曲に感銘を受けたパガニーニが、ストラディヴァリウスのヴィオラを新たに手に入れたのでこれを弾くことができる作品を作ってほしい、ということから出来た作品だそうです。

ヴィオラの豊かな響きを活かした作品で、テクニックを披露するより響きが楽しめる作品です。

僕は、この2つの作品に接し、ベルリオーズの他の作品を聴かず嫌いしていたのを戒め、これから先入観なしに多くの作品を聴いていくことにしました。

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マルケヴィッチ ベルリオーズ ファウストの劫罰 イタリアのハロルド

エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz (1803-1869)
ファウストの劫罰 Op. 24
La damnation de Faust, Op. 24
total(162:49)

作詞 : アルミール・ガンドニエール – Almire Gandonniere
作詞 : ジェラール・ド・ネルヴァル – Gerard de Nerval
作詞 : エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz
コンスエロ・ルビオ – Consuelo Rubio (ソプラノ)
リシャール・ヴェロー – Richard Verreau (テノール)
ミシェル・ルー – Michel Roux (バス)
ピエール・モレ – Pierre Mollet (バリトン)
エリザベート・ブラッスール合唱団 – Elisabeth Brasseur Choir
コンセール・ラムルー管弦楽団 – Lamoureux Concerts Orchestra
イーゴリ・マルケヴィチ – Igor Markevitch (指揮)
録音: May 1959, Salle de la Mutualite, Paris, France

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イタリアのハロルド Op. 16
Harold en Italie, Op. 16

1.(15:10) I. Harold aux Montagnes. Scenes de melancolie, de bonheur et de joie: Adagio
2.(07:11) II. Marche de pelerins chantant la priere du soir: Allegretto
3.(06:11) III. Serenade d’un montagnard des Abruzzes a sa maitresse: Allegro assai
4.(09:16) IV. Orgie de brigands. Souvenirs des scenes precedentes: Allegro frenetico
total(37:48)

ハインツ・キルヒナー – Heinz Kirchner (ヴィオラ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
イーゴリ・マルケヴィチ – Igor Markevitch (指揮)
録音: December 1955, Jesus-Christus-Kirche, Berlin, Germany

イーゴリ・マルケヴィッチ ベルリオーズ:劇的物語≪ファウストの劫罰≫、交響曲≪イタリアのハロルド≫

1912年にキーウ(キエフ)に生まれたイーゴル・マルケヴィチは、20世紀を代表する指揮者のひとりで、戦後は日本のオーケストラにも客演するなど、世界中で大きな足跡を残しました。

ロシア音楽の大家として知られるマルケヴィチですが、フランス音楽も得意としており、本盤に収められたベルリオーズでも、色彩豊かなサウンドをオーケストラから巧みに引き出しています。ベルリオーズの録音がまだ少なく《幻想交響曲》以外の作品はあまり知られていなかった1950年代に、《ファウストの劫罰》や《イタリアのハロルド》といった傑作の真価を知らしめた歴史的名盤です。

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