クナッパーツブッシュ シューマン交響曲第4番

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こんにちは、
ともやんです。

平成11年というから1999年10月20日に出た『クラシックCDの名盤』という本は、好評でその後新版も出たようです。

音楽評論家の宇野功芳氏、音楽プロデューサーの中野雄氏、そして宇野氏、中野氏よりも30歳若い音楽評論家福島章恭氏の三人が、各名曲のこれはという名盤を出して、互いに意見を戦わせるという手法の本でなかなか面白いものでした。

その中でシューマンの交響曲第4番に関して福島氏は面白い推薦盤を出してきたのです。

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シューマン 交響曲第4番 推薦盤

宇野氏は、シューマンの交響曲第4番に常にフルトヴェングラー指揮ベルリンフィルの1953年のスタジオ録音を推している。

しかもこの曲の推薦盤としてだけではなく、フルトヴェングラーの全録音の中でも出色の出来として絶賛してる演奏です。

また、この本では中野氏もフルトヴェングラーの同じ録音を推しています。

さて、フルトヴェングラー嫌いを公言する福島氏は、誰の録音を推すのだろうか?
意外や意外、クナッパーツブッシュ指揮ウィーンフィルの1962年のライブ録音を推してきたのです。

多分、この本を読んだのは、多分20年の前だと思うのですが、その時はスルーしてしまったのか、今回改めて読んで驚いてしまいました。

しかもその文章は、ちょっと気になるもので、シューマンの精神疾患に触れて、その作品への対処法として次のように書いています。

“対処方法として、クナッパーツブッシュのような人間的大きさで憂鬱を吹き飛ばす、シューリヒトのような明晰さで駆け抜ける、ワルターのような愛で包み込むなどが、考えられよう。呉々も、病気を愛する病人による演奏に関わらないようにしたい。”
というものです。

“病気を愛する病人による演奏”って誰の演奏のこと?

もしかして、フルトヴェングラーのこと?

いや違うでしょう。というのもこの本以降、2005年に出した『交響曲CD絶対の名盤』では、フルトヴェングラーのシューマンの交響曲第4番を高評価しています。

しかも正直の次のように記しています。

“これまで、フルトヴェングラー嫌いを公言し、貫いてきた筆者であるが、シューベルトの「グレイト」と共にこの演奏にも大きく打たれたことを告白する。”

クナッパーツブッシュ シューマン交響曲第4番

クナッパーツブッシュによるシューマンの交響曲第4番の録音は、3種類あるようです。
僕は、その中から56年のシュターツカペレ・ドレスデンとのライブと62年のウィーンフィルとのライブを聴きました。

30分弱の曲で、ウィーンフィル盤では、演奏時間が3分以上の掛かっています。

宇野氏がクナッパーツブッシュの62年の演奏(他のベートーヴェンの曲)について次のように記しています。

“体も棒もほとんど動かさず、眼力だけで指揮をしている。74歳だが、すっかり枯れ切り、余分なものがとれ、しかしウィーン・フィルがまるでアマチュアのような音を出している。下手なのではない。全員が渾身の力をこめ、きれいごとでない演奏をしようと思うと、こういう音になるのだ。”

ちなみにテンポの遅さも異常です。シュターツカペレ・ドレスデンとの演奏は、ウィーン・フィルとのものより6年前で、もっとストレートな迫力を漲ってます。

ぜひ、両方聴いて欲しいですね。

ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
交響曲第4番 ニ短調 Op. 120
Symphony No. 4 in D Minor, Op. 120

1.(09:52) I. Ziemlich langsam – Lebhaft
2.(04:30) II. Romanze: Ziemlich langsam
3.(04:32) III. Scherzo: Lebhaft
4.(07:40) IV. Langsam – Lebhaft
total(26:24)

シュターツカペレ・ドレスデン – Dresden Staatskapelle
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)

ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with 国立歌劇場管弦楽団

ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
交響曲第4番 ニ短調 Op. 120
Symphony No. 4 in D Minor, Op. 120

1.(11:07) I. Ziemlich langsam – Lebhaft
2.(05:05) II. Romanze: Ziemlich langsam
3.(05:05) III. Scherzo: Lebhaft
4.(08:32) IV. Langsam – Lebhaft
total(29:49)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)

ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

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