アーベントロート 名盤 チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」

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こんにちは、
ともやんです。

ヘルマン・アーベントロート(1883-1956)。
世代的には、シューリヒトより3歳年下、クレンペラーより2歳、フルトヴェングラーより3歳年上。まさに往年の巨匠たちが多士済々の時代に活躍した指揮者でした。

生まれはフランクフルトでしたが、戦後は東ドイツで活動したため、日本で知られるようになったのは、亡くなった後の70年代以降だったようです。

そんな日本で積極的にアーベントロートを紹介したのが、故宇野功芳さんでした。
僕も宇野さんの本からアーベントロートを知りました。

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アーベントロートのプロフィール

宇野功芳著『名演奏のクラシック』という30年前以上に出版された本ですが、僕はことあるごとに読み返しています。取り上げている音楽家が、往年の名演奏家なのでそれほど古い感じがしないのです。

さて、この本で宇野氏は、アーベントロートを取り上げています。
まず宇野氏は、アーベントロートの苗字について触れています。
スペルは、Abendroth。宇野氏は”夕映え”のように美しい名前を持ち。。。と書いています。Abendは夕方という意味で、rothは赤。そこから”夕映え”と意訳したと思います。

以下、タワーレコード・オンラインショップに記載されているプロフィールです。

“1883年1月19日、フランクフルト生まれの指揮者。1956年5月29日ドイツのイエーナで没。ミュンヘンで、フェリックス・モットルに師事し、1922年、ベルリン国立歌劇場管の指揮者に就任。

1934年からはブルーノ・ワルターの後任としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の常任指揮者となる。

第ニ次大戦後はライプツィヒ放送響、ベルリン放送響(東ベルリン)の常任指揮者を務め、旧東ドイツ音楽界の重鎮として君臨した。

1970年代初めに眠っていた大量の放送録音が陽の目を見ることになり、一躍世界に名が知られた。”

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アーベントロートの名演 チャイコフスキー悲愴

写真で見るアーベントロートは、顔立ちが朝比奈隆氏に似ているなと思っていたら、宇野氏の著書にもそんなエピソードを紹介しています。

“余談だが、朝比奈隆が東ドイツのオーケストラに招かれると、古顔の楽員が「あなたの顔や指揮姿はアーベントロートそっくりだ」といってなつかしがるのだそうだ。”

そしてアーベントロートの録音でベスト3は、ハイドンの交響曲第88番、ベートーヴェンの第九、そしてチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」を挙げています。

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今回ご紹介する『アーベントロート不滅の遺産』の中には、3曲とも収録されています。そして今回チャイコフスキーの”悲愴”を聴きました。

第一楽章の主題から超スローテンポで、そのユニークさは独特というか異常とも言えますが、モノラルながら明瞭な録音と温かみのある響きには、非常に魅了されます。

これはこれで超名演だと思います。

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アーベントロート 名盤 チャイコフスキー交響曲第6番 悲愴

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」 Op. 74
Symphony No. 6 in B Minor, Op. 74, “Pathetique”

1.(18:52) I. Adagio – Allegro non troppo
2.(08:41) II. Allegro con gracia
3.(08:57) III. Allegro molto vivace
4.(11:05) IV. Finale: Adagio lamentoso
total(47:35)

ライプツィヒ放送交響楽団 – Leipzig Radio Symphony Orchestra
ヘルマン・アーベントロート – Hermann Abendroth (指揮)

アーベントロート不滅の遺産

ヘルマン・アーベントロートはフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュと同世代のドイツの巨匠指揮者。

旧東ドイツのライプツィヒを拠点に活躍していたため、西側にとっては”幻”の指揮者でしたが、ドイツ・シャルプラッテンと契約した徳間音工が”幻”の音源を発掘、1974年にLPシリーズで発売、「悲愴」「第九」「ブラ3」「ハイドンV字」等、宇野功芳の推薦紹介とあいまって、レコード業界に大反響をまきおこしました。

2008年にはキングレコードが宇野功芳に監修を依頼、LPで20枚分ある音源の中から推薦演奏のみ厳選し、CD5点を発売。ベストセラーを記録しています(「アーベントロートの芸術」KICC-701~5)。

廃盤になって久しいアーベントロート不滅の遺産CD5枚がセットとなってキングインターナショナルから登場!2トラック、38cm/秒速のアナログ・マスターテープより、キング関口台スタジオでデジタル・リマスタリングをおこない、音にいっそう磨きをかけて発売します。

巨匠の内奥にまで迫ったアナログ本来の音再現にご注目ください。ブックレットは宇野功芳の”熱烈”解説(22,000字)を転載します。

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