フルトヴェングラー ベートーヴェン交響曲第4番 幻の全集より

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こんにちは、
ともやんです。

1974年に米オリンピック・レコードから衝撃を持って発売されながら、後の第2番は、E・クライバーの指揮とわかり、ケチが付き再販されることなく幻の名盤と言われ続けていたフルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲全集。

マスターテープの状態が良いということで、多くの方の尽力により2017年にキングインターナショナルから、CD5枚組として発売された”幻の全集”を聴き進めています。

今日は、43年のベルリンフィルとの交響曲第4番を聴きました。

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フルトヴェングラーのベートーベン第4番 悪魔的な凄演

ベートーヴェンの交響曲第4番は、1806年の作品。ロベルト・シューマンは、この交響曲を「2人の巨人(第3番と第5番)の間にはさまれたギリシャ乙女」と評したほどのロマンティックな色彩が強い曲です。

そんな曲想から考えると、フルトヴェングラーの演奏は、もっとも遠い位置にある演奏です。序奏部分から、何か世界の苦難を一身に背負ったかのような重苦しく始まり、主部に入る時のドラマティックな効果は、やり過ぎると思うくらいですが、フルトヴェングラーしかできない演奏でもあると感じました。

主部に入ってからもティンパニーの強打などドラマティックそのもので、展開部の終わりころで、止まるんじゃないかと思うくらいテンポを遅めたり、これが他の指揮者がやるといかにも作為的に感じるのに、フルトヴェングラーではそれを感じません。そしてコーダの迫力は凄まじいばかりです。

多分この録音は、第1、2楽章がライブで、第3、4番が放送録音のようです。
観客の咳払いなどで割りますが、空気感でもとてもよく分かります。

個人的には、第1楽章は、まさに悪魔的な名演だと思います。
このCDの音質に関しては、鑑賞においては全く問題ありませんでした。

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フルトヴェングラー&ベルリンフィル ベートヴェン交響曲第4番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
Symphony No. 4 in B-Flat Major, Op. 60

1.(11:01) I. Adagio – Allegro vivace
2.(11:54) II. Adagio
3.(05:34) III. Allegro molto e vivace
4.(06:52) IV. Allegro ma non troppo
total(35:21)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 27-30 June 1943, Berlin, Germany

『ベートーヴェン:交響曲全集/フルトヴェングラー(&E・クライバー)』

フルトヴェングラーの、これは名盤?迷盤?
あの「ベートーヴェン交響曲全集」(米オリンピック原盤)
ついにCD化発売!
最初期LPのマスターテープ音質はまさに本物、極上!

1974年9月に米オリンピック・レコードから発売されたフルトヴェングラー史上初の「べートーヴェン交響曲全集」。同年12月に日本のフォノグラムからも国内発売され、世界中のファンを驚愕させました。当時発見されていなかった「第2番」が収録されていたためでもありますが、「サンフランシスコの研究家が秘蔵していた戦前のベルリン・フィルの放送用録音」と解説に書かれていたこの音源、じつはエーリッヒ・クライバーの演奏であることが後年米「ハイ・フィデリティ」誌の調査で判明、この「全集」は再製造されることなく、”幻”の「全集」となりました。・・・往年のファンならだれでも知っているフルトヴェングラーレコード史上最大の事件となったこの「全集」、「2番」以外の曲は音源・音質ともに”まとも”で、『捨て置けぬLP』と、平林直哉氏は著『フルトヴェングラーを追って』(青弓社2014年刊)のなかで、3ページを割いて大きく紹介しています。1974年に制作されたこの「全集」のマスターテープの所在をつきとめ、96kHz24bitでデジタル変換された音を入手しました。世界初出LPとなった「1番」「3番」「5番」「6番」、2番目のLP登場となった「8番」「9番」、戦前の壮絶名演ライヴとして有名な「4番」「7番」の全8曲。最初期LPのマスターテープ音質はステレオ・リバーブ感をもたせた、非常に雰囲気豊かなしっかりした音!ほとんど「整音」していないだけに、音の真実味が増しています。この音源をキング関口台スタジオでリマスタリング、一部の曲には修復を行い(「3番」「9番」のピッチ見直し、「7番」第4楽章冒頭欠落和音の補てん)、エーリッヒ・クライバー指揮の「2番」はボーナストラックとして組み込み、オリジナルのカプリングによる「全集」で発売!国内製造で、フルトヴェングラーファン垂涎の貴重な「名盤」を蘇らせます。EMIの「全集」とは、8番しか音源がかぶらないので、稀少価値ある「全集」と申せましょう。5枚収納のマルチケース+12pブックレット(解説:平林直哉)+オビ付。
キングインターナショナル

フルトヴェングラー CDベスト10 宇野功芳編

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クレンペラーファンとして、このCD72枚組と大物ボックスですが、これは一生もので楽しめます。クラシックCDの常としていつ廃盤になるかわかりませんので、入手可能な時期にぜひ、と思います。(2020年5月6日現在)

【CD】 クレンペラー・コレクション

クレンペラー・ボックス(72CD)

オットー・クレンペラーの非商業録音を集めた大規模なセットが、ヒストリカル系レーベル「VENIAS(ヴェニアス)」から登場。1934年のニューヨーク・フィルとのブルックナー第9番から1963年のマーラー『復活』に至るまで、ライヴ録音と放送録音から成るセレクションで、同一作品の別録音も大量に収録。
クレンペラーといえば、沈着冷静でスケールの大きなEMIスタジオ録音の印象が強いですが、ライヴ録音と放送録音ではまた様子が違ったりもしますし、これだけ分量があると、時期やオーケストラによる演奏の違いなど比較鑑賞も楽しめるので資料としても役立ちます。
ちなみにクレンペラーは、「わたしはスタジオでレコーディングするよりも、むしろ公演を録音するほうが好きです。」とも語っていました。

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