ホーレンシュタイン 名盤 ハイドン ロンドン コレクション集より

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こんにちは、
ともやんです。

ヤッシャ・ホーレンシュタイン(1898-1973)。僕が偏愛する指揮者です。1898年5月6日ウクライナのキーウ生まれ。1973年4月2日にロンドンで死去しています。

Veniasというレーベルから、CD43枚組で「ホーレンシュタイン・コレクション」が出ています。

ちなみにこのレーベルは、往年の名演奏家の録音をコレクションという形でCD何十枚組とかに編纂して出している会社で、へんちくりんな細工をしたりしていなくで、音質も元の音を大切にしている印象があり、僕自身は良い評価をしているレーベルです。

クナッパーツブッシュ、クレンペラー、シュミット=イッセルシュテットなどのコレクションを僕は所有して楽しんでいます。

さて、今回はホーレンシュタイン・コレクションからハイドンの交響曲第104番「ロンドン」を聴いてみました。

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ホーレンシュタインの変幻自在の演奏スタイル

ホーレンシュタインは、1898年生まれで、ぎりぎり19世紀生まれの音楽家。ブラームスが亡くなった翌年に生まれ、マーラーがばりばり活動していた頃でもあります。当然ホーレンシュタインは、後期ロマン派の空気の中で成長したと思われます。

しかも、ヴァイオリンをブッシュに、フルトヴェングラーの助手をしていたこともあるので、まさにそんなロマン派の爛熟期の雰囲気を背負ってる感はあります。

一方、1970年代まで活動したからか、J.S.バッハのブランデンブルク協奏曲やベートーヴェンの第九を演奏などでは、現代の古楽器スタイルの先取りするかのようなキレの良い演奏も展開しています。

まさに変幻自在な演奏スタイルかなと思わせるあたり、師匠のフルトヴェングラーの影響も感じずにはいられません。

果たしてハイドンでは、どんな演奏を聴かせてくれるのでしょうか?

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ホーレンシュタインのハイドンは重厚長大

ホーレンシュタインのハイドンの「ロンドン」は、長い序奏から始まります。ホーレンシュタインは、それを遅いテンポで、息の長い演奏を展開しています。

もしホーレンシュタインの録音とは知らずに聴けば、クレンペラー?クナッパーツブッシュ?いやいやフルトヴェングラーか?と思わずにはいられません。しかし、そこでステレオ録音だからフルトヴェングラーじゃないな、となり重厚さかいったらクレンペラーかな
?と僕だったら思うかもしれません。

しかも主部に入ってもテンポの遅さは変わらずで、これはこれで恰幅のいい立派な演奏です。

やっぱりこの人は、どんな演奏してくれるかわくわくさせてくれる指揮者ですね。没後50年の今年は、より多くの録音を聴き込んで行きたいと思います。

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ホーレンシュタイン ハイドン 交響曲第104番「ロンドン」

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第104番 ニ長調 「ロンドン」 Hob.I:104
Symphony No. 104 in D Major, Hob.I:104, “London”

1.(09:19) I. Adagio – Allegro
2.(08:43) II. Andante
3.(05:51) III. Minute
4.(05:20) IV. Allegro spiritoso
total(29:13)

ウィーン交響楽団 – Vienna Symphony Orchestra
ヤッシャ・ホーレンシュタイン – Jascha Horenstein (指揮)
録音:1957年

ハイドン:交響曲第104番(ホーレンシュタイン)

ヤッシャ・ホーレンシュタインと言えば、髪の毛を振り乱して激しい演奏をする人であると思われる方もおられると思いますが、このボックスセットではで温厚で優しく繊細な音楽表現をする人であるという、本当の彼の素顔をよく見せてくれます。中にはヨハン・シュトラウスⅡのワルツを集めた一枚が含まれていたりと、編集も丁寧に行われていますし、和やかでなおかつピッタリと息の合った演奏ばかりです。リーフレットも入っていない廉価版ですが、充分に楽しむことができる優れたボックスセットです。お薦めします。
タワーレコード・オンラインショップでの購入者からの投稿より

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