こんにちは、
ともやんです。
クナッパーツブッシュの素晴らしいCDボックスが今月発売されました。
Decca, Polydor, Westminsterのレーベルに残された管弦楽曲がまとめてCD18枚組3月2日にリリースされました。
わぁ、こんなまとめてのボックスがもっと早く出ていれば良かったのにと思いましたが、近年は往年の巨匠の録音がまとめてリリースされるケースが多くなってきました。
やはりCD全体の売上が下がっているので分売よりもセット売りの方がコスメ面でいいのでしょうか?
また販売権の問題も緩和されてきたのでしょうか?
その辺の販売側の理由はわかりませんが、買う方としては簡単になったなという感じです。
ただコレクターとしては、なかなか手に入らない音源のものをあの手この手で探すのも楽しいものでしたが。
カーゾンとクナッパーツブッシュ 共演 ベートーヴェン ピアノ協奏曲
クリフォード・カーゾンというと僕はその繊細で透明感のあるピアノからまずモーツァルトを思い出しますが、クナッパーツブッシュとは、このベートーヴェンとブラームスの第2番という骨太な作品で共演しています。
ピアノに関しては、やはり清潔で透明感のあるピアノには好感を持ちます。
クナッパーツブッシュの指揮は、聴くまでは心配しました。
基本的には器用な人だと思いのは、主張を抑えて端正な伴奏指揮がやはり好感を持ちます。
第5番”皇帝”に関して、宇野功芳氏のコメント引用いたします。
“彼としては極めておとなしい演奏で、むしろウィーン・フィルの音色美を積極的に生かし、少しも力まず、香りと音楽性だけで勝負をした感じです。”
ただ、淡々としていながら有機的な味わい深さはやはり特別です。
クナッパーツブッシュ&カーゾン ベートーヴェン ピアノ協奏曲
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
Piano Concerto No. 4 in G Major, Op. 58
1.(18:44) I. Allegro moderato
2.(05:03) II. Andante con moto
3.(09:59) III. Rondo: Vivace
total(33:46)
クリフォード・カーゾン – Clifford Curzon (ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音:1954年4月
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ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 「皇帝」 Op. 73
Piano Concerto No. 5 in E-Flat Major, Op. 73, “Emperor”
4.(20:09) I. Allegro
5.(08:17) II. Adagio un poco moto –
6.(10:39) III. Rondo: Allegro
total(39:05)
クリフォード・カーゾン – Clifford Curzon (ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音:1957年6月
オーケストラ・エディション<限定盤> ハンス・クナッパーツブッシュ
ミュンヘンやウィーンで活躍したドイツの指揮者ハンス・クナッパーツブッシュはワーグナーやブルックナーの大家として知られています。
生前、リハーサル嫌いで知られる彼の技術的な失敗を嫌う聴衆と、リヒャルト・ワーグナーから続く伝統的演奏の後継者とみなす人たちの間で彼の評価が分かれていました。
しかし、戦後デッカで録音されたベートーヴェンからシュトラウスまでの主要なレパートリーには、今日では想像もつかないほど柔軟で壮大な解釈が刻まれています。クリフォード・カーゾンとの素晴らしい協奏曲もその一つです。
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