フルトヴェングラー ヒトラーの第九

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こんにちは、
ともやんです。

フルトヴェングラーの第九と言えば、1951年のバイロイト音楽祭の録音が有名で、いまだに「第九」最高の演奏の録音と言われています。

もちろん、最高の演奏の一つであることには変わりないし、録音としての貴重さの高さも否定するものではありません。

ただ、鑑賞ということを考えると明らかに録音は古いです。
いまから70年前の録音で、いろんな復刻盤が出て、音質の改善が図られていますが、当然限度があります。

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クラシック音楽ファンが持つ耳フィルター

しかし、なんでそこまでして古い録音の復刻を繰り返すのか?
僕の考えはこんな感じです。

多くのクラシック音楽ファンは、自分の耳にフィルターというかエフェクターを備えています。
だから古い録音を聴いても実際に自分の耳に入ってきた音を改善して、感動を得ているのです。

それなら躍起に復刻しなくてもと思われるかもしれません。
しかし、クラシック音楽ファン、いやフルトヴェングラー・ファンというかマニアは、新たな復刻でいままではっきりしなかった部分が少し聴こえるようになり、新たな感銘を得るのです。

それが堪らないんですね。

だから、同じ音源の違う復刻盤を何枚も買うのです。

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フルトヴェングラー ヒトラーの第九

宇野功芳氏の名著『フルトヴェングラーの全名演名盤』では、8種類の録音が記載されています。
しかし、宇野さんの本で扱っていない録音が、その後出てきました。それは1954年8月9日のバイロイト音楽祭のライブです。

そして、今回もうひとつの新しい録音を聴きました。
それは、1942年4月19日の総統誕生祝賀演奏会ライブです。

多分、フルトヴェングラーに取っては、屈辱的なコンサートだったかもしれません。

それが『ヒトラーの第九』です。

1942年というとこの録音の約1ヵ月前の3月22日の録音が有名です。

フルトヴェングラーの第九では、51年のバイロイト音楽祭ライブと双璧と言われている録音が有名です。

どういうわけか、3月よりも音質が悪いようです。
演奏スタイルは、当然近いですが、個人的には特に終楽章は、やけ気味に聴こえます。貴重な記録としてぜひ聴いて欲しい録音です。

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller

1.(01:15) Applause
2.(18:20) I. Allegro ma non troppo e un poco maestoso
3.(12:57) II. Molto vivace
4.(19:02) III. Adagio molto e cantabile
5.(25:33) IV. Finale: Presto – Allegro assai
― – na Not Applicable
total(77:07)

エルナ・ベルガー – Erna Berger (ソプラノ)
ゲルトルーデ・ピッツィンガー – Gertrude Pitzinger (アルト)
ヘルゲ・ロスヴェンゲ – Helge Rosvaenge (テノール)
ルドルフ・ヴァツケ – Rudolf Watzke (バス)
ブルーノ・キッテル合唱団 – Bruno Kittel Choir
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 19 April 1942, Berlin, Germany

クラシック UHQCD ヒトラーの第九 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1942年4月、戦況の悪化のなか、国民統合の象徴としてフルトヴェングラーに総統誕生祝賀演奏会を指揮させようと画策した宣伝大臣ゲッベルスの圧力の前に、それまでほかに演奏スケジュールを入れ要請を断っていたフルトヴェングラーもついに屈服、ナチス党旗を前にして指揮する羽目に陥りました。
この日の演奏はドイツ全土にラジオ放送されたため、ラジオ中継音源が遺ることに。演奏の終楽章一部はナチスの宣伝用ニュース映画に撮られました。
フルトヴェングラーとしては不本意ながらの指揮であるはずなのに、戦時下、ナチス党幹部を背にしての極限状態のなかで行われた指揮は、「メロディアの第九(同年3月のライヴ)」をも凌ぐ激しさ!ヒトラーに対する怒りの爆発ではないかとも思われ、まさに凄絶の極みです。
すさまじいまでの集中力と緊迫感で応じるベルリン・フィルの合奏力は文句なし。怒涛の進撃、熱狂の迫力、「第九」への崇高美がきわだつ空前絶後のライヴです。

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コメント

  1. 富山出身音楽愛好家 より:

    メールの方に3度書き込みましたが、反応がありません。
    全削除されたか、駄文のためか残念です。
    メールに返信はルール違反でしょうか。

    • ともやん ともやん より:

      富山出身音楽愛好家様
      お世話になります。
      過去に3度書き込みを頂いたそうですが、気づかなかったこちらミスです。
      申し訳ございません。
      いくつかブログを運営していますが、こちらのブログでは初めて確認しました。
      気付かなかったのはこちらの責任で、富山出身音楽愛好家様には問題はありません。
      お許しの程お願いします。
      ともやん

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