レジェントたち

シェルヘン 名盤 ベスト5 タワーレコード編

シェルヘンという人がよくわかりません。いやシェルヘンの音楽がよくわからないと言ったほうが正しいと思います。ヘルマン・シェルヘン(1891-1966)。ドイツのベルリン生まれ。最初はヴィオラ奏者として活躍。その後指揮者に転向して、なんと1912年にがシェーンベルクの『月に憑かれたピエロ』を初演する快挙を演じています。
トスカニーニ

トスカニーニ CDベスト5 タワーレコード編

トスカニーニ(1867-1957)は、フルトヴェングラー(1886-1954)とその演奏スタイルや政治的な立場など比べられることもあるし、ライヴァルと見られますが、年齢差は20才近くあり、ライヴァルというより、全く生き方も音楽性も違うそれぞれ独自の音楽家と観た方がいいかなと思います。
フルトヴェングラー

フルトヴェングラー CDベスト10 宇野功芳編

2016年に86歳で亡くなった宇野功芳さんは、『フルトヴェングラーの全名演名盤』という著書もあるくらいフルトヴェングラーのレコードからCDを聴き込んだ方です。 その宇野さんは、2011年にフルトヴェングラー生誕125周年記念として特集された『フルトヴェングラー 至高の指揮者』というムック本で「フルトヴェングラー 究極のCDベスト10」というページを担当されていました。
フルトヴェングラー

フルトヴェングラー グルック 「オルフェオとエウリディーチェ」全曲

グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」全曲というと、これはどうも現在では、幻のCDのようで、入手が非常に難しいようです。と言っても全く入手できないわけではありません。最近、フルトヴェングラー指揮ウィーンフィルによりグルック作曲 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」全曲を聴いておすすめしたい。
クレンペラー

クレンペラー ワーグナー管弦楽曲集 オリジナルマスターからの復刻

クレンペラーは、1958年にベッドでの寝たばこ中にシーツの燃え移った際、近くになった液体を掛けたのですが、それが揮発性のもので、より炎が大きくなり、クレンペラーは、命も危ぶまれるほどの大やけどを負いました。
フルトヴェングラー

フルトヴェングラーの第九 51年バイロイト音楽祭 CD&LP

復活したバイロイト音楽祭の初日、1951年7月29日の華やかな観客には、政財界の大物も多くいました。しかし、その中には西ドイツ首相の姿はありませんでした。それは長く続きました。西ドイツまたはドイツ首相がバイロイト音楽祭に出席することには、日本の靖国神社参拝と似た複雑さがあります。
フルトヴェングラー

フルトヴェングラー ベートーヴェン交響曲第6番”田園”&第8番 CD&LP

第6番"田園"のスタジオ録音がされた同じ年、1952年1月、ついにヴィルヘルム・フルトヴェングラーは、ベルリン・フィルとの契約書にサインをしました。正式には、1934年にヒンデミット事件で抗議の辞任をして以来、18年ぶりの首席指揮者=音楽監督に復帰したのです。
フルトヴェングラー

フルトヴェングラー ベートーヴェン交響曲第5番&第7番 CD&LP

フルトヴェングラーのベートーヴェンの名盤が続きます。フルトヴェングラーと言えばベートーヴェン。 特に1947年ナチスに協力した疑いが晴れて、戦後初めての演奏が、やはりベートーヴェン。第6番“田園”と第5番でした。特に第5番は、もう70年前の録音に関わらず、生々しい音で残されているのが嬉しいです。
フルトヴェングラー

フルトヴェングラー ベートーヴェン交響曲第2番&第4番 CD&LP

初めて、フルトヴェングラーのLPを買ったのが、1971年5月のこと。もう50年近く前のことです。当時中学2年生だった僕が、ベートーヴェンの“英雄”交響曲のLPを買おうと、レコード屋に行って、選んだのが、フルトヴェングラー指揮ウィーンフィルハーモニー1944年の英雄
フルトヴェングラー

フルトヴェングラー ベートーヴェン交響曲第1番&第3番”英雄” CD&LP

初めてフルトヴェングラーの名前を聞いたのは、中学生の時に定期購買していたミュージックエコーという月刊誌上でした。誌面で、ベートーヴェンの“運命”の有名なイントロについてフルトヴェングラーとトスカニーニの違いをイラストで説明していた。そのイラストでは、トスカニーニが、特急列車のようにダダダダーンと行くのに対し
クレンペラー

オットー・クレンペラー 秘蔵音源集 1955&1958

秘蔵音源集では、なんと言っても感銘深いのは、ベートーヴェン。翌年に録音されたフィルハーモニア管とのセッション録音と比べて5分も演奏時間が短く、ライブならでは高揚感の高い演奏です。特に終楽章の終結部向かうあたりから、「これが、クレンペラー!?」と思うほど、アッチェランド気味にテンポを速め、高い高揚感を実現しています。
トスカニーニ

トスカニーニのモーツァルトもいいかも 交響曲集より

現在、このブログで取り上げている指揮者の中で、もっともCDで聴く演奏と現実とのギャップがあるのが、トスカニーニではないか。特にRCAで聴くNBC交響楽団との録音は、残響のないデッドな音質と相まって、楽譜に忠実と思われる正確なフレージングと速いテンポでの推進力は感じますが、そこの潤いや温もりなどはほとんどない。
トスカニーニ

トスカニーニ 名盤 メンデルスゾーン交響曲”イタリア””宗教改革”

トスカニーニは、1867年生まれなので、このメンデルスゾーンの「イタリア」を録音した1954年2月当時は、すでに86才の高齢でした。しかもこの年の4月には最後のコンサートを行って、またこの時の録音が、涙無くして聴けないのですが、このイタリアは、そのラストコンサートのわずか2か月前の録音なんですね。
クレンペラー

クレンペラー フィラデルフィア管 ベートーヴェン田園&第7番

特に、第7番が超名演。こんなにゴツゴツしたベートーヴェンが、今では聴くことが出来ないでしょう。しかもこれがあのオーマンディのものと豊潤な「フィラデルフィア・サウンド」で名を馳せたフィラデルフィア管かと思うほど、クレンペラーのシリアスなサウンドになっています。