2020-04

トスカニーニ

トスカニーニ ベートーヴェンツィクルス1939 胸のすく快演の名盤

ベートーヴェンの交響曲第1番、往年の名演として忘れてもらっちゃ困るのが、トスカニーニ&NBC交響曲楽団の演奏。それも1939年のツィクルスが素晴らしいです。薩摩剣士の如く、チェストォーとバサッと切り込んでくる様に痺れます、気が付く前にというかやれちまっています。
ワルター

ワルターの名盤 ベートーヴェン交響曲第1番 今更ながら素晴らしい

ワルターは、ニューヨークフィル(モノラル)とコロンビア交響楽団(ステレオ)でベートーヴェンの交響曲全集を録音しています。ニューヨークフィルとの録音も素晴らしいですが、やはり録音もひとつの作品と考えるとステレオ録音のコロンビア響が素晴らしいです。
ワルター

ワルター マーラー『大地の歌』ウィーンフィルとの名演

ブルックナーでは、厳しい評価をする宇野功芳氏もマーラーに関してはさすが高い評価をしています。特に、52年のウィーンフィルとの『大地の歌』に関しては、総合的な評価の高いワルターのマーラーの中でも特筆すべき歴史的名盤で、これを聴かずしてマーラーの『大地の歌』を語るなかれと著書に書いています。
ワルター

ワルター ブルックナー交響曲第7番 駄演にあらず

『名指揮者ワルターの名盤駄盤』宇野功芳著で、ワルターのブルックナーの中では、一番不出来だと書いています。例によって思いやりのある表情と温かい歌がすみずみにまでみちあふれており、素晴らしい部分も多々あるのだが、なんとしても根本的な音楽性がブルックナーと異質なのである、と一刀のもとに切り捨てている。
クレンペラー

クレンペラーの名盤 ベートーヴェン交響曲第2&4番 (1957)

実は、この録音に対して真正面から論評した文章を僕はまだ読んでいません。例えば、この録音の国内盤のライナーノーツを書いた宇野功芳氏は、ある程度突っ込んで書かれています。しかし、第1、2番、4番、8番に関してはサラッとしか書かれていません。そこで、僕は自分なりに聴いてみようと思いました。
フルトヴェングラー

フルトヴェングラーの名盤 ベートーヴェン第九 ストックホルムフィル

1943年のフルトヴェングラーの指揮活動は、夏にバイロイトで、『マイスタージンガー』を指揮して始まりました。ヨーロッパの音楽シーズンは、秋に始まり、翌年の夏前に終わって休暇に入るようです。だから実際のシーズンは9月から、ベルリンフィルとウィーンフィルを指揮する生活から始まりました。
クレンペラー

クレンペラーの名盤 ベートーヴェン交響曲第1&6番”田園”(1957)

ここで不思議に感じるのは、なんで1958年の録音がないか?ということです。クレンペラーは、53年より5年ほど好調だったのですが、この人の生涯には大怪我が付きもので、58年10月にチューリヒの自宅で、寝タバコが原因でシーツが燃え、全身の15パーセントに及ぶ大やけどを負って重体に陥ってしまったのです。